日本とアフリカを 経済でつなぐ 文化でつなぐ 夢でつなぐ

一般社団法人アフリカ開発協会 アフレコについて

 1960年代、多くのアフリカの国が独立を果たし、その豊富な資源を基盤として経済的な自立を目指していました。
先進諸国からの投資や技術の移転を求めていたアフリカの国々に対し、日本は高度成長期にさしかかりアフリカの資源に
大いなる魅力を感じていました。そこで、日本とアフリカ諸国の経済交流を促進する必要から、経団連を中心とする
政財界の有力者によって1970年に設立されたのが現在の一般社団法人アフリカ開発協会です。
 一般社団法人アフリカ開発協会は、日本とアフリカ諸国の経済交流及び文化交流の緊密化をはかり、日本とアフリカ
諸国民の友好親善、相互繁栄に寄与することを目的として、草の根レベルでの経済活動に対する協力や、日本政府や
日本企業に経済効果をもたらすような案件形成を行っています。

ごあいさつ

2025年は第9回アフリカ開発会議(TICAD9)の年です。8月20日から23日までの予定で、横浜で開催されます。大阪では万博も開催されます。昨今の旅行者の訪日に加え、各国から要人が沢山詰めかける1年になりそうです。

当協会ではアフリカ開発にまず必要なものは水と電気と考え、会員企業の皆様と様々なプロジェクトに取り組んでまいりました。また近年、アフリカにおける保健医療の底上げに役立つべく企画を立ち上げています。政府や会員企業の皆様のご理解とご支援を得て、TICAD8で種をまいた医療企画が芽を出し、いくつも花を咲かせそうな勢いです。1つ例をあげるとすれば、TICAD8でイノウエバルーン・カテーテルの手技をチュニジアの医師と共に、サブサハラの医師に伝えたワークショップの開催でしょう。心臓病に特化したセンターを立てることを将来の目標として、来年度からチュニジアをハブに、カテーテル技術の伝播を始めることになりそうです。TICAD9では、加えて、基礎教育・初等教育の分野で何らかの提言、報告ができればと考えています。

おぎゃあと産声を上げて生まれてくるとき、私たちは誰もどこに生まれ、誰のもとに生まれるかを選ぶことは出来ません。たまたま生まれてきたところが、ここだっただけなのです。それなのに、食べることにも困る子供、学ぶ環境にもいられない子供、衛生的な生活すらできない子供がいるのです。この責任は大人である私たちにあるのではないでしょうか。

アフリカ開発協会では、社会問題に真摯に取り組むことでも開発の一助となるよう努めてまいりたいと思います。来年のTICAD9に向けて、皆様の益々のご理解、ご支援を賜りますようお願いいたします。

一般社団法人アフリカ開発協会 会長 矢野哲朗